手汗が出る体質は遺伝する？

多汗症、というとワキガなどのイメージがあり、ワキガは7割ほど遺伝すると言われているため、手汗をかきやすい体質も遺伝するのかな、と不安になる方が多いようです。

実際には、遺伝はしない、という意見が多数で親が手汗をかきやすい体質だからと言って、子供も手汗をかく体質で産まれてくることはない、という意見の専門家がほとんどです。

しかし、そもそもどうして手汗をたくさんかいてしまうのかという事自体、あまり原因が分かっていないのも事実です。
ストレスが原因だったり、食生活が原因だったり、睡眠不足が原因だったりします。

そのため、親子で食べるものが同じだったり、同じような生活習慣(例えばお風呂は湯船に浸からずシャワーだけで済ますなど)だと多汗症が発症しやすいのも事実です。
また、ストレスを溜め込みやすい性格や、緊張しやすい性格など、性格も遺伝しやすいことから、多汗症になりやすい性格は遺伝しやすい、と言えます。

しかし、多汗症が遺伝するわけではないのであまり不安にならないことが大切です。
それを不安に思うあまり、さらに悪化してしまうかしれませんし、万が一自分の子供も手汗をかきやすい体質であれば、一緒になって神経質になるよりは、あまり気にしなくていいよ、というスタンスのほうが子供も安心します。

また、例えば食生活に原因がある場合は子供も多汗症にならないように気をつけるのも大切です。
お肉や脂肪分の多い食事は控え、野菜や大豆製品、海藻類などを増やすことで、汗の量が減るかもしれません。

手汗をたくさんかいてしまうのは、ストレスが原因になっていることが多く、ストレスの多い現代社会では多汗症の方は増加傾向にあります。

まずはあまり神経質にならずに気にしないこと、もし子供も手汗をかきやすい体質でも、不安を取り除いてあげることが大切かもしれませんね。